パーツフィーダー屋さんのアサヒセイキです。ティップス

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T1.1: 今日もどこかの工場で、パーツフィーダーが働いています。
あまり知られてはいませんが、実はパーツフィーダーは皆さんの生活に深くかかわっています。
皆さんが今ご覧になっているパソコンのモニターやPC本体や携帯電話。毎日使っている?洗剤や化粧品の容器。机の上にある?ボールペン。車、自転車、家庭用ゲーム機、薬の容器、お菓子など、ありとあらゆる部品の自動整列供給装置としてパーツフィーダーが利用されています。
例えばこの写真の樹脂キャップの部品 ― つまり『パーツ』ですが、これをパーツフィーダーの上にセットしてある器の中に「ガラガラッ」と、何千個も入れてスイッチオンすると…。キャップは全て同じ向きに揃ってパーツフィーダーから出て来ます。一昔前、パートさんが手仕事でしていたことをパーツフィーダーが自動で行なってくれます。
こうして『パーツ』は組み立て機械などに送られて製品になり、消費者である皆様のお手元に届いています。今日もどこかの工場で、パーツフィーダーが働いています。
T1.2: RoHS規制の対象物質について
パーツフィーダーを海外に輸出する際、部品に対する環境負荷物質の調査報告書を依頼されるお客様が増えています。
欧州では有害物質の環境への拡散を防止するために、「電気・電子指令(WEEE)」および 「電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限指令(RoHS)」、「使用済み自動車指令(ELV)」などが制定され、 有害物質を製品や材料で規制する動きが始まっています。
弊社のパーツフィーダー用ボウル、シュートのテフロンコーティングに関して
塗装業者からRoHS規制の対象物質の含有はないとの回答がありました。 詳細は弊社までお問い合わせください。
駆動部、コントローラーに関して
主要なパーツフィーダーメーカーでは、駆動部、コントローラーに使用している個々の部品に関して、RoHS規制の対象物質を含有しない代替品への移行が既に行われています。詳しくはメーカーにお問い合わせください。
RoHS規制の対象物質に関する参考文献
住友電工: Http://www.sei.co.jp/ewp/J/environment/index.html
日本ヘルメチックス株式会社: http://www.nihon-hermetics.co.jp/page042.html
T1.3: 振幅計では振幅が計測できない
パーツフィーダーに振幅計が貼ってありますが振動が小さすぎて振幅計の数値を読み取れません。このような場合どうしたらよいのでしょうか?
デジタル表示のコントローラーをお使いでしたら、パーツフィーダーの業者さん(以下 業者さん)にFREQとSTROKEの目安になる数値※をたずねてください。それ以外のコントローラーをご使用の場合には業者さんに『一分間あたりにワークが何個流れるか(向き不問)』をたずねて、その数を目安にボリュームを調整してください。
Amplitude meter振幅計
※お客様側と業者側の駆動部をご使用になる環境が異なていますので、お客様がご使用になっているコントローラーを業者側が設定したSTROKE、FREQの数値に再設定されても必ずしも業者側のテスト時と同様の振幅が得られるとは限りません。
T1.4: 圧電式の振動体なら蛍光灯並みの消費電力?!
さらに、入力200V、サイズ約Φ300mmのボウルフィーダーを一日8時間動かすとして従来の電磁式の振動体と圧電式の振動体のCo2排出量 を比較すると…
電磁式
振動体の消費電力400W
Co2排出係数0.4097Kg・Co2/KWh
Co2排出量 (月間)39.98672Kg/月
Co2排出量 (年間)478.85736Kg/年
圧電式
振動体の消費電力33W
Co2排出係数0.4097Kg・Co2/KWh
Co2排出量 (月間)3.2989044Kg/月
Co2排出量 (年間)39.5057322Kg/年
↑ 電磁式と圧電式の振動体のCo2排出量の差は
電磁式Co2排出量-圧電式Co2排出量=
月間:36.73614678Kg/月
年間:439.3516278Kg/年
※数字は概算です。休日などによる機器の運転停止時間は考慮に入れていません。また、メーカーの機器によって結果は異なります。
それで圧電式の振動体は…
大きなCo2削減効果(おそらく)と「大きな省エネルギー効果、圧電素子の電気-機械エネルギー変換効率が高く従来に比べ70%以上の大幅な省エネルギー効果がえられます。」「」内の言葉は産機さんのコメントを引用させていただきました。
産機 http://www.sanki-web.co.jp/
T1.5: 基本は「水平」です。
この写真に写っている装置は、あるコネクター用のパーツフィーダーの選別部の実験モデルです。
弊社では、供給装置の制作を行う前にこのようなモデルを作って実際に振動を与えて部品の動きや選別の可否を判定するテストを行っています。実験でこの装置は12°の傾斜でコネクターの裏表を選別できることがわかりました。
CIMG0003.JPG
さて、この選別装置をパーツフィーダーに取り付けたとします。もしこのパーツフィーダーをのせている架台が5°傾いていたらどうなるでしょうか?そうです。コネクターの選別は正しく行われないかもしれません。
上記の理由でパーツフィーダーをのせている架台が水平になっているかの確認がとても大切になります。普通、機械の搬入、設置の際に業者が架台の水平の調整、確認を行いますが、その後、ユーザー様にて自動機とのマッチングなどで架台の高さの調整を行うことがあるかもしれません。この時に架台が微妙に傾いてしまうとトラブルの原因になります。
誤選別や能力不足が続く場合には、念のためパーツフィーダーの架台の”水平”のご確認をお勧めします。
Slant rule駆動部の水平の確認 その1
Height gauge駆動部の水平の確認 その2
T1.6: 静電気対策
イオナイザーの選定について
最近ではオンラインショップなどでも手軽にイオナイザーを購入できるようになりました。同じメーカーのイオナイザーでも機種によって特性が異なったり、イオナイザーの設置位置によって効果に差が出る場合があります。
ご購入を検討されている方は、一度専門のメーカーに問い合わせてみることをお勧めします。出張サービスでデモ機によるテストを実施しているメーカーも少なくありません。
メーカーのサービスを利用して貴社のパーツフィーダーにあったイオナイザーの機種の選定や正しい使用法などを学ぶことができるかもしれません。
T1.7: 油によるワークのくっつき対策
ワークに付着した油(離型剤など)によるワーク同士のくっつきやボウルにワークがくっつく現象の対策
関連記事
Q3.3: ワークに付着している油で供給能力が落ちます
T1.8: オークションで購入した駆動部の動きが悪い
オークションで購入した駆動部の動きが悪いので出品者に問い合わせたところコントローラーの購入を勧められましたが、やはりコントローラーを買ったほうがよいのでしょうか?
落札した駆動部が電磁式で振幅が思ったほど得られない場合、周波数可変方式のコントローラーを使用することにより駆動部を問題なく使用できる場合があります。
sinfo周波数可変方式のコントローラー
駆動部の振動が弱い理由はいろいろ考えられますので、ここではひとつだけ取りあげます。
日本国内での交流電源の周波数には、東日本の50ヘルツ(以下、Hzと表記)と西日本の60Hzという相違がありますが、年式が古い駆動部の場合、駆動部の板バネの枚数、厚さが使用していた地域の周波(50Hz、または60Hz)に合わせて調整されている可能性があります。
例えば、出品者が住んでいる地域が60Hz、落札者の住んでいる地域が50Hzの場合。 駆動部の板バネが、出品者が住んでいる地域の商用電源周波数の60Hzに合わせて調整されているなら、この駆動部を50Hzの地域で使うと駆動部の振幅が小さくなる場合があります。 この場合、周波数可変方式のコントローラーを使用することにより振幅の問題は改善されるかもしれません。最近の電磁式駆動部のコントローラーのほとんどは、周波数可変方式です。このコントローラーは、Freq(フリーケンシー)のボリュームの調整で周波数を共振点に合わせることができます。※
周波数可変方式ではないコントローラーでも、駆動部の板バネ調整を行えば、交流電源の周波数が異なる地域でも、駆動部を問題なく使用できるかもしれません。(上の例の場合では、駆動部の板バネを落札者の住んでいる商用電源周波数の50Hz合わせて調整します。)下記の関連項目もご参照ください。
※Freqにより設定できる周波数には、上限下限の範囲があります。
関連記事
Q3.11: 再利用している駆動部の振動が弱い
Q4.2: コントローラーのFreqの設定


インデックス

  • T1.1: 今日もどこかの工場でパーツフィーダーが働いています。
  • T1.2: RoHS規制の対象物質について
  • T1.3: 振幅計について
  • T1.4: 圧電式の振動体の消費電力について
  • T1.5: 基本は「水平」です。
  • T1.6: 静電気対策
  • T1.7: 油による ワークのくっつき対策
  • T1.8: オークションで購入した駆動部の動きが悪い